2025.12.07
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自然素材の家|ネストハウスが「ホタテ漆喰」を標準にしている理由
住まいの素材には多くの選択肢がありますが、ネストハウスでは 自然素材の家 にふさわしい室内環境をつくるため、主要な壁にホタテ漆喰を標準採用しています。
ここでは、自然素材の家づくりのなかで、なぜ漆喰という素材を選んでいるのか、その性能を中心にまとめました。
1|自然素材の家で大切にしたい、壁面の光を整える力
自然素材の家では、素材が光をどう受け止めるかが空間の印象を決めます。漆喰は多孔質で微細な凹凸を持つため、光を乱反射する“マットな質感”が特徴です。
その結果、
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壁の反射が強くならない
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明るさが均一に広がる
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木や家具との調和が取れる
といった、自然素材の家らしい落ち着いた空間を保ちやすくなります。
2|自然素材の家の空気を整える、漆喰ならではの無機素材の特性
漆喰は石灰を主成分とした無機素材のため、静電気がほとんど発生しません。静電気が起きにくいことで、
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ホコリが付着しにくい
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黒ずみが発生しにくい
という、自然素材の家に求められる“空気の安定感”につながります。
空気のノイズが少ないことも、暮らし心地に大きく影響します。
漆喰の多孔質構造がもたらす湿度調整
ホタテ漆喰の原料であるホタテ貝殻は非常に多孔質で、湿度やにおい成分を吸着しやすい特徴があります。
そのため、
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湿度の吸放湿
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生活臭の吸着・抑制
といった働きが期待できます。
四季の変化がある日本で、自然素材の家が一年を通して安定した空気を保ちやすいのは、このような素材の特性があるからです。
4|自然素材の家を長く育てるための、補修しやすい壁材としての漆喰
漆喰の壁は、
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小さな汚れ → 消しゴムで除去
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小傷 → 部分補修で対応
という扱いやすさがあり、壁全体を張り替える必要がありません。
自然素材の家を「長く育てる家」として楽しむためにも、手が入れやすく、長く維持できる素材であることは大きな利点です。
自然素材の家の考え方と、ネストハウスのデザインコンセプト
ネストハウスが自然素材の家づくりで漆喰を標準採用している理由は、性能だけではありません。私たちが大切にしている「そろえる」・「整える」・
「余白をつくる」というデザインコンセプトと、漆喰の素材特性がとてもよく合うからです。漆喰は、
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光をやわらかく受け止め、
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空気を乱しにくく、
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素材同士が自然に調和し、
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経年変化を楽しめる
という特徴を持っています。
これらはすべて、自然素材の家が本来持つ“静けさと落ち着き”を引き出す要素であり、その世界観をつくる上で漆喰は欠かせない素材です。
自然素材の家の中で、漆喰はネストハウスの空間づくりを支える“要”の存在 といえます。

