2026.05.24

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木造住宅に使われる木材とは?木の家を支える構造材の見方

木の家を検討するとき、多くの方がまず思い浮かべるのは、無垢の床や木の天井、あたたかみのある室内空間かもしれません。

木の質感や香り、素足で歩いたときの心地よさは、木造住宅ならではの魅力です。

自然素材の家に惹かれる方にとって、日々の暮らしの中で木を感じられることは、大切な判断材料のひとつになるのではないでしょうか。

 

一方で、家づくりを具体的に考え始めると、気になってくるのが性能面です。

 

「木の家は、構造的に安心できるのか」

「柱や梁には、どのような木材が使われているのか」

「デザインだけでなく、家の中身もきちんと知っておきたい」

 

住宅会社を比較する段階では、こうした視点も大切になります。

今回は、ネストハウスの建築現場で撮影した木材の品質表示をもとに、木造住宅を支える柱や梁の木材について解説します。

木の家を検討するとき、構造材にも目を向ける

木造住宅に使われる木材には、大きく分けて「見える木材」と「見えなくなる木材」があります。

見える木材とは、床や天井、造作家具など、暮らしの中で直接目にしたり触れたりする部分です。

空間の印象や日々の心地よさに関わるため、家づくりでも注目されやすい部分です。

※掲載写真はイメージです。

一方で、柱や梁、土台などの構造材は、完成後には壁や天井の中に隠れることが多くなります。しかし、これらは家の骨組みとなる重要な木材です。

木の家を考えるうえでは、見た目の美しさだけでなく、住まいを支える構造材にも目を向けることが大切です。

建築現場の木材ラベルからわかること

ネストハウスの建築現場で撮影した木材の品質表示ラベルをもとに解説いたします。

 

ラベルには、次のような情報が記載されています。

  • 品名
  • 強度等級
  • 材面の品質
  • 接着性能
  • 樹種名
  • 寸法
  • ホルムアルデヒド放散量
  • 製造業者

一見すると専門的な記号が並んでいるように見えますが、これは木材の品質や性能を確認するための表示です。

たとえば、写真にある「E65-F255」「E105-F300」「E95-F315」といった表記は、構造用集成材の強度等級を示しています。

簡単に言うと、Eは木材のたわみにくさ、Fは曲げに対する強さを表す目安です。木材を構造材として使う場合、見た目だけでなく、こうした性能が確認されていることが重要になります。

また、JASマークは日本農林規格に基づく表示です。構造用集成材として、一定の基準に沿って製造・管理されていることを示す目印になります。

木造住宅の安心は、「どんな木を使っているか」だけでなく、「どのような品質や性能が確認されているか」からも見ることができます。

木材それぞれの特徴

今回撮影した木材には、柱や梁に使われる構造用集成材が写っています。

それぞれの表示を見ると、用途や強度等級、樹種に違いがあることがわかります。

品名

強度等級

特徴

同一等級構成集成材

E65-F255

国産材100%の表示あり。F☆☆☆☆の表示も確認できる

異等級構成集成材

E105-F300

樹種はオウシュウアカマツ。梁として使われる木材

構造材

同一等級構成集成材

E95-F315

樹種はスプルース。非ホルムアルデヒド系接着剤使用の表示あり

ここで注目したいのは、柱と梁で使われる木材の考え方が異なることです。

柱は、上からの荷重を受けて建物を支える部材です。写真の柱材には「同一等級構成集成材」と表示されています。これは、同じ等級の木材を組み合わせてつくられた集成材で、断面全体で安定した性能を持たせやすい特徴があります。

一方、梁は柱と柱の間に横方向にかかり、床や屋根の重さを受ける部材です。梁には曲げに対する性能が求められるため、写真では「異等級構成集成材」が使われています。これは、強度の異なる木材を組み合わせてつくる集成材です。

同じ木造住宅の構造材でも、柱と梁では役割が違います。そのため、部材ごとに必要な性能を考えて木材が選ばれています。

集成材は弱い?木造住宅で使われる理由

木の家を検討している方の中には、「集成材より無垢材の方が良いのでは」と感じる方もいるかもしれません。

無垢材には、木そのものの質感や風合いがあり、床材や内装材として使うことで自然素材ならではの心地よさを暮らしの中で感じることができます。

 

一方で、構造材には強度や寸法の安定性が求められます。

木は自然素材のため、一本ごとに性質が異なります。

反りや割れ、乾燥による変化も起こります。集成材は、木材を乾燥させ、強度を確認しながら組み合わせてつくられるため、構造材として性能を安定させやすいという特徴があります。

暮らしの中で触れる部分には、無垢材の質感を活かす。
建物を支える部分には、性能が確認しやすい構造用集成材を使う。

このように、使う場所に合わせて木材を選ぶことが、木造住宅では大切になります。

※掲載写真はイメージです。

接着性能や室内環境に関わる表示もある

集成材は、複数の木材を接着してつくられています。そのため、木材そのものの強度だけでなく、接着性能も重要です。

写真のラベルには「使用環境B」「使用環境C」といった表示があります。これは、接着性能に関する区分です。構造材として使ううえで、接着部分の性能が確認されていることを示しています。

また、写真には「F☆☆☆☆」や「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」という表示も確認できます。

F☆☆☆☆は、ホルムアルデヒド放散量に関する等級です。室内環境に関わる表示のひとつで、建材選びの際に確認されることがあります。

木造住宅というと、木材の樹種や見た目に目が向きやすいですが、構造材のラベルを見ると、強度・接着性能・室内環境に関わる情報まで確認できます。

木の家は、見える素材と見えない性能の両方で考える

木の家の魅力は、木の表情や肌触りだけではありません。

住まいを長く支えるためには、柱や梁といった構造材の品質も欠かせません。

住宅会社を比較するときは、外観や内装の雰囲気だけでなく、どのような木材を使っているのか、構造材の性能をどのように確認しているのかにも目を向けてみてください。

建築現場の品質表示は、家の中身を知るための手がかりになります。

ネストハウスでは、無垢の床や自然素材の心地よさを大切にしながら、構造部分にも理由のある木材を使っています。

見える木の心地よさと、住まいを支える木材の品質。

その両方を大切にすることが、安心して長く暮らせる木造住宅につながります。

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